【1bit】シャープの1ビットデジタルアンプのクロックアップ信号接続先検証結果
以前、シャープの1ビットデジタルアンプのクロックアップ改造を行いました。
その際、クロックアップ基板からのクロック信号をクリスタルを外した後のどちらのランドに接続するのか判らないままでした。
先日の記事ではどちらに繋いでも同じように音が出たのでとりあえず写真の方向から見て右側に繋ぎました。
しかし、これが正解なのかどうか判らないため、いまひとつ気分が落ち着きません。
なので今回検証をしてみることにしました。
例によって「高速化事業部」さんにもご協力いただきました。管理人のりょうさん、ありがとうございました。
左から順に説明します。
一番左は純正の等価回路の推測です。1ビットデジタルアンプIC「IX0498AW」内部の回路は通常クリスタルを使う場合の回路と同じく恐らくこうなっているだろうと仮説を立てました。
このとおりだと仮定すると、真ん中の図のように接続するとOUT側には入力した波形と同じ波形が出るはずです。これが正解。
右側のように間違った接続をすると「入力した波形より歪んだ低いレベルの波形」が出るはずです。これでも動くのは動きますがこれは間違い。
早速実機にて検証です。
クロックアップ回路からの出力波形をつなぎ替えてみます。
結果なのですが、一番肝心な写真を撮り忘れてしまいまして。もう一回同じ事をやる気力が無いので結果だけ書きます。
上の基板の写真のとおりに接続するとOUT側には
12MHzと
24MHzの波形が正常に出力されました。
反対側に接続した場合は、写真が無くて申し訳ないのですが、非常に微少かつ不安定な波形が出てオシロスコープが同期を取れませんでした。周波数表示は7MHz近辺。
結果は仮説どおりとなり、正解は
基板裏から見た正しい接続箇所
表から見たらこちらになります。
と言う訳で正解はIX0498AWの9番ピンに接続されるランドということになりました。
なので先日の製作時に選択した方で正解だったということになります。
つまり私は1/2の賭けに勝っていたと言う事ですね。だから何だと言えばそれまでなんですけど(笑)
以上、シャープ1ビットデジタルアンプクロックアップ改造の追加検証でした。